野田中学校様: 校内にある水道メーター確認業務を LiLz Gaugeで効率化!学校施設管理の DX化を推進

2025年02月04日

インタビューにご協力くださった方: 

入間市立野田中学校 教頭 采澤様
入間市立野田中学校 教諭 浅見様

はじめに、お二人の自己紹介をお願いします。

采澤様:
私は入間市立野田中学校の教頭として2年目となります。教頭の業務は多岐にわたりますが、その中でも施設の管理は特に重要な役割の一つとして取り組んでいます。

浅見様:
私は入間市立野田中学校の教諭ですが、現在、埼玉県の長期研究制度を利用してICT分野の研究を行っています。

お持ちの課題について教えてください。

采澤様:
具体的な課題として、水道メーターの確認作業がありました。毎日行う必要があり、校舎から離れた場所にあるメーターを確認し、前日に学校全体でどれぐらいの水量を使用したかの記録を取って市の教育委員会に報告するというものです。一見些細な作業に思えるかもしれませんが、長期的に見ると大きな負担となっていました。

また、水道メーター以外にも、寒い時期にはエアコンの暖房用の重油タンクの残量確認を実施しており、年間を通じて様々な設備の管理を行い、作業の効率化が課題となっていました。

LiLz Gauge導入の経緯を教えてください

浅見様:
昨今ニュースで報道されている学校のプール水の問題に着目しました。水を出しっぱなしにしてしまい、多額の損失が発生するケースが全国各地で発生しています。このような課題をICTで解決できないかと考え、研究のテーマとして調査を始めました。

初めは一般家庭向けのスマートホーム家電の活用を検討しましたが、学校という特殊な環境に適合するデバイスが見つかりませんでした。インターネットで情報収集を行う中でLiLz Gaugeを見つけました。

LiLz Gaugeは、屋外での使用が可能であること、電源が取れない場所でも利用できること、高い防水性能を持つことなどの特徴が挙げられます。これらの特徴が、学校の施設管理のニーズに非常に合致していると感じました。

LiLz Gaugeをどのように活用していますか?

采澤様:
現在、水道メーターの撮影に活用しています。本校の水道メーターは校庭の隅に設置されており、毎日メーターの設置場所まで足を運んで確認する必要がありました。しかし、LiLz Gaugeを設置したことで、撮影された画像は自動的にシステムに送信され、パソコンやスマートフォンで確認することができるようになりました。

浅見様:
現在は1日3回、9時、12時、15時に撮影するよう設定しています。これにより、時間帯ごとの使用量の変化も把握しやすくなりました。

校庭にある水道メーターに取り付けられた様子

導入後、どのような効果がありましたか?

采澤様:
最も大きな効果は、日々の確認作業にかかる時間の削減です。以前は毎日10〜15分ほどかけて確認作業を行っていました。この時間自体は短いように感じるかもしれませんが、1週間で1時間以上、年間では50時間以上の時間削減になります。業務が多岐にわたる中で、この時間の削減は非常に大きなボリュームとなります。

また、定期的に画像が記録されるため、水道使用量の推移を容易に確認できるようになりました。これにより、異常な使用量の早期発見にもつながることが期待されます。

浅見様:
導入時には、カメラの位置調整など、いくつか課題もありました。例えば、雨が降ると泥水がメーターに付着してしまうなどです。しかし、解決までのプロセスを通じて、学校現場でのICT活用における実践的なノウハウを得ることができたと感じています。

今後のLiLz Gaugeの活用について、どのようにお考えですか?

浅見様:
水道メーター以外にも、学校内の様々な設備管理にLiLz Gaugeを活用できる可能性があると考えています。例えば、電気メーターの確認や、先ほど采澤教頭が言及した重油タンクの残量確認などにも応用できると考えています。

また、児童生徒の安全確認の面でも活用の可能性があります。例えば、下駄箱の画像を登校時などに撮影することで、欠席者の確認や生徒の所在の確認などに役立てることができるかもしれません。

今後の展望についてお聞かせください

采澤様:
学校運営におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)化を進めていく中で、LiLz Gauge導入のような、小さな改善を積み重ねていくことが重要だと考えています。大規模なシステム導入は難しくても、日々の業務の中で数分から数十分程度の時間を削減できる、スモールスタートが可能なツールを導入することで、長期的には大きな効果が得られると期待しています。

また、こうしたツールの導入は、単に業務効率化だけでなく、教職員のICTリテラシー向上にもつながると考えています。日常的にICTツールを活用することで、教育現場全体のデジタル化への適応力も高まっていくことが期待できるのではないでしょうか。

浅見様:
今回の水道メーター確認の効率化は、一見すると「あれば便利」程度のものに思えるかもしれません。しかし、教育現場の業務は多岐にわたり、それらが積み重なることで大きな負担となっています。そのため、こうした小さな改善の積み重ねが、教職員の業務負担軽減につながると確信しています。

最後に、今回の取り組みを通じて感じたのは、学校現場特有のニーズに合った活用方法を模索することの重要性です。汎用的なツールであっても、教育現場の特性を考慮した使い方を工夫することで、大きな効果を生み出せると実感しました。今後も、学校現場のニーズに合った活用方法を模索し、教育のDX化に貢献していきたいと思います。

インタビューにご協力をいただきありがとうございました!